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ファンマーケティングを成功に導く“コンテンツ戦略“|共感を生む3つの表現方法

1.  情報があふれる時代、「好き」で選ばれる企業とは

いま、私たちの周囲には膨大な情報が流れています。SNSの投稿、YouTube広告、数え切れないほどのレビュー。どれほど丁寧な説明を用意しても、同業他社の情報が横並びで提示される現代では、機能や価格だけで差別化することが難しくなっています。


では、ユーザーは何を基準にブランドを選ぶのでしょうか。それは 「共感」と「感情的なつながり」 です。


同じ性能の商品であれば、「なんとなく好きなブランド」を選ぶ。SNSで見たストーリーに心が動き、企業に興味を持つ。こうした小さな感情が、購買・継続利用・口コミへとつながります。

そこで注目されているのが ファンマーケティング です。ファンマーケティングとは、顧客を囲い込む手法ではなく、「共感され、応援されるブランド」をつくる取り組み。その中心にあるのが、「伝え方」の質を高めるコンテンツ戦略です。

本記事では、ファンマーケティングを成功に導く3つの表現方法を、具体的な活用シーンとともに解説します。

2. 表現方法①:ストーリーブランディング(物語で伝える)


ファンを生む最も強力な手法の一つが、物語でブランドの世界観を伝える「ストーリーブランディング」です。 

2-1. ストーリーが「共感」を生む理由

人は「ストーリー」に感情移入しやすい生き物です。 実際に、良い物語や心に響くストーリーに触れると、オキシトシンという「幸せホルモン」「愛情ホルモン」が分泌され、リラックス感や他者への思いやりが高まるといわれています。


企業理念や創業者の想いも、物語として伝えることで顧客の「自分ごと化」が進み、強い共感を得られるようになります。

  • なぜこの事業を始めたのか

  • どんな試行錯誤があったのか

  • 顧客のどんな悩みを解決したいのか

こうした背景が伝わると、ブランドは単なる選択肢ではなく 「応援したくなる存在」 へと変化します。

2-2. 企業が取り入れやすいストーリーの例

  • 創業エピソードを短編動画で紹介

  • 社員のこだわりをマンガで可視化

  • 顧客のストーリーをインタビュー形式でまとめる

特に、マンガやショート動画は短時間で感情を動かす力が強く、SNSとの相性も抜群です。

2-3. ポイントは「短く、感情が動くこと」

長い説明は読まれにくいため、起承転結が分かりやすく、感情の起伏がある構成が効果的です。

3. 表現方法②:共感を呼ぶビジュアルコンテンツ

次に重要なのが、視覚で理解させるビジュアル表現です。

3-1. なぜビジュアルが強いのか

情報量が多い現代では、長文説明よりも直感的に理解できる情報の価値が高まっています。

イラスト・インフォグラフィック・マンガは、企業の世界観を瞬時に伝え、理解負荷を大きく下げる手法です。

3-2. 具体的な活用例

  • サービスの価値を1ページマンガで説明

  • 複雑な業務プロセスを図解化

  • 理念や行動指針をイラストで可視化

  • ユーザーの課題解決プロセスをイラストで描く

これらは社外向けだけでなく、理念浸透や新人教育など社内向けのコンテンツとしても効果的です。抽象的な価値観ほど、視覚情報によって理解が深まります。

3-3. ビジュアルは企業の「顔」になる

ブランドごとに統一されたトーン&マナーを設計することで、コンテンツが企業の顔となり、SNSやオウンドメディア全体の印象も一貫性が生まれます。

4. 表現方法③:ファンとの対話型コンテンツ(SNS・UGC)

ファンマーケティングの要は、「企業から発信する」だけでなく、顧客と一緒に作るコンテンツです。

4-1.  双方向コミュニケーションが生む距離の近さ

  • SNSでのコメント返信

  • ストーリーズでのアンケート

  • UGC(ユーザー生成コンテンツ)の紹介

  • ファン投稿を活用した企画

これらは企業の「人間味」を見せることにつながり、ファンとの心理的距離を大幅に縮めることに役立ちます。

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4-2. UGCは「信頼性の最高形態」

企業自身がストーリーや商品を語るより、実際のユーザーの声の方が圧倒的に信頼されます。UGCを紹介することで、ファンは「自分もブランドの一部になれる」という参加意識を持ち、コミュニティ感が強まります。

4-2. ファン同士のつながりも育つ

企業がファンの投稿に反応することで、そのブランドを好きな人たちが可視化され、コミュニティ的な広がりが生まれます。これが、ファンマーケティングの持続力を支える重要な要素です。

5. ファンマーケティング成功事例:コンテンツの力でつながった企業

事例①:北欧家具ブランド「IKEA」

ファンマーケティング事例1

IKEAは、UGC活用の代表的な成功ブランドです。SNS上で顧客が投稿した部屋のコーディネート写真を積極的に紹介し、「企業 × ユーザー」の自然なコミュニケーションが生まれています。

その結果、

  • 再訪問や購入のきっかけが増える

  • ブランドに対する親近感が強まる

といった好循環を生み出しています。

事例②:化粧品ブランド「rom&nd(ロムアンド)」

ファンマーケティング事例2

韓国発の化粧品ブランド・ロムアンドは、SNSでの対話を軸に急速にファンを獲得しています。ユーザーのメイク画像紹介、Q&A企画、ビジュアルに優れた世界観構築など、ファンとの双方向コミュニケーションがブランド成長の原動力となっています。

特筆すべきは、2023年春にロムアンドとローソンが共同開発したミニコスメシリーズ「&nd by rom&nd」です。Instagramで発売前からこの新しいシリーズへの期待感を醸成し、ファンから大きな反響を呼びました。その結果として「#コンビニコスメ」のハッシュタグが自然発生的に拡散され、Z世代を中心に爆発的な人気を博し、大ヒット商品となりました。

事例③:食品D2Cブランド「nosh(ナッシュ)」

ファンマーケティング事例3

noshは冷凍惣菜・ミールの定期配送サービスを提供する食品D2Cブランドです。糖質・塩分を制限したヘルシーメニューが特徴です。 

同ブランドはInstagramでの利用者投稿を促すキャンペーンを行ったり、ハッシュタグを活用したりすることで、投稿をファン化し口コミを形成することに成功しています。SNS を通じたファンとのコミュニケーションが、ブランド浸透につながっています。 

6. まとめ:企業の「顔」を見せることがファンづくりの第一歩

ファンマーケティングの核心は、「共感」と「感情のつながり」です。情報過多の現代では、単なる商品説明や広告では心に残りません。

  • ストーリーで「背景」を伝える

  • ビジュアルで「世界観」を伝える

  • 対話で「距離感」を縮める


この3つの表現方法を組み合わせることで、ユーザーはブランドを情報ではなく体験として受け取り、強いファンへと育っていきます。

そして最も重要なのは、企業や社員の「顔」を隠さないこと。理念や価値観、取り組む姿勢を誠実に見せる企業ほど、応援されるブランドになります。


マンガ、動画、SNS対話などの表現手法を活用し、ブランド独自の世界観を体験として届けること。これこそが、ファンマーケティングを成功に導くコンテンツ戦略の本質です。

トレンド・プロでは、マンガを起点として企業のファンマーケティングをご支援しています。マンガやイラストといったビジュアルコンテンツを活用することで、ユニークなコンテンツになることはもちろんのこと、より感情に訴える形で伝えることができるようになり、顧客のファン化が期待できます。

もしご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ!


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