新しい経営方針を「自分事化」して捉え、社員が夢中になって読むマンガ

日本電気株式会社 地主様、倉持様

今回お話を伺うのは、日本電気株式会社(以下、NEC)財務部の皆さま。新しく打ち出された経営方針であるROIC※経営に社員の方々が意識的に取り組めるように、ROIC※経営を学びそれを意識して成長していくプロジェクトチームのオリジナルストーリーマンガを制作しました。まずは、7,000名規模の事業部を対象にマンガを興味喚起のためメールで最初の数ページだけを送り、全編をイントラネットで公開して閲読いただきました。 
 ※ROIC ⋯Return On Invested Capitalの略称で、企業と債権者から調達したお金に対して、どれだけ効率的に利益をあげることができたかを測定する財務指標です。日本語では投下資本利益率。

勉強感が強いものは興味を持ってもらえない

-まず、マンガを作る前にどのような課題があったのでしょうか?

社員のROICに関する意識を醸成したいという課題がありました。ちょうどROIC経営を推進していくタイミングでしたので、ROIC経営推進のためには、社員一人一人のROICに対する意識を上げなければいけないのですが、なかなか自分事として考えてもらうことが難しいという課題がありました。今までは、eラーニングや資料でまとめた内容で出していましたが、「勉強」感が強く、社員が見たいと思える資料ではない・興味をもってもらえないというのが悩みでした。当時は、「なんとなく活動は理解しているが、細かくはよくわからない」、「そもそも用語がわからない」という声も多かったです。

-なぜマンガを使おうと考えたのでしょうか?

先ほど申し上げたように、一人一人が自分事として考えるということの難しさを感じており、今回は自社のリアルな事例で表現し、自分事としてとらえてもらえるコンテンツにしたかったのです。

当初、動画化することも考えましたが、動画は時間を取らないと見られないうえ、要素をかいつまんで見られないですよね。また、「あとで見よう」と後回しにされてしまう可能性も危惧しました。そこで、昔別部署や関連会社でもトレンド・プロにマンガを作ってもらったことがあったため、私たちもマンガを作ろうと考えました。マンガは気軽にいつでもパッと見ることができ、絵もあるので内容も分かりやすいです。簡単に振り返り(見返す)もできます点でも、良いと感じました。

ただ、マンガだからと言って、ふざけすぎてしまうと意図とずれてしまうので少し不安だったのですが、トレンド・プロは教育やビジネスをメインに制作していて、他社事例も多かったため安心して依頼できました。

-実際の制作過程はいかがでしたか?

私たちとしては初めてのマンガ制作で、正直進め方など何もわからなかったのですが、マンガの構成やストーリーのたたき台を作ってくれたほか、スケジュールなどコース取りも丁寧にやってもらえたためやりやすかったです。

納得いくものを作りたかったので細かい指摘もしたのですが、都度対応していただけて良かったです。

今までで一番手に取ってもらえているコンテンツに

-マンガの反響はいかがでしたか?

現段階では、ポジティブな意見しか出ていないですね。今までのコンテンツの中で一番わかりやすいとの声もいただきました。私たちの肌感として、一番手に取ってもらえています。実際に起こる部門ごとのぶつかり合いもマンガで描き、さらに解決策まで描かれていたため、みなさん夢中になって読んでくれている印象です。やはり、自分たちのビジネスに置き換えて考えてもらえたので、内容が入ってきやすかったのだと思います。社内ではマンガを別のものでも使っていきたいという話も出てきていて、続編などを定期的に作り、詳しい内容まで描けたらいいなと思っています。
 

 

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誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。

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