子どもから大人まで気軽に楽しく読めるマンガ版市勢要覧

吉川市政策室 広聴広報担当

今回は、マンガ版の市勢要覧を制作した吉川市様にお話を伺いました。マンガ版市勢要覧は、子育て世代や若年層も気軽に手に取れるだけではなく、インターネットなどからも閲覧してもらいやすいツールとなりました。配架開始から想像以上に手に取ってもらえ、様々な方から追加配布のご要望を頂いているそうです。

-マンガを導入される前の課題はどのようなものだったのでしょうか?

吉川市に対して多くの方に興味関心を持ってもらうこと、そして市政の方向性や将来像を知ってもらうことを目的に作成しました。今までの市勢要覧は、詳細な説明に多くの写真を用いたものでしたが、他市町村との差別化が図れないこと、堅い印象になってしまうことや情報量が多いことで、手を伸ばしにくいことが課題でした。

-動画などのその他コンテンツではなくマンガを選択したきっかけは何でしょうか?

現在は、インターネットで検索したり、図書館で資料を閲覧したりすることで詳しい情報が手に入る時代です。そこで、まずは興味関心を持ってもらうためのキッカケ作りが大切であると考えました。“大人から子どもまで幅広い世代が気軽に楽しく読めるツール”を検討した際にマンガが一つの案として浮かびました。

そして動画などのその他コンテンツよりマンガを選択したのは、子育て世帯の転入が多い吉川市において、そうした将来を担っていく若年層に手に取ってもらいやすいコンテンツであること、また、インターネット上だけでなく紙媒体での配布も可能であることからデジタル・ディバイドに配慮した対応も可能であると考えたからです。

-マンガ活用で実現したかったことや、ターゲット層、こだわったポイントは何でしょうか?また、読者に求める態度変容などがございましたらお聞かせください。

実現したかったこと、ターゲットは上記同様です。こだわったポイントとしては、気軽に楽しく読めるものでありながら、“しっかりと吉川市の概要・魅力を伝え、興味関心を持ってもらう”キッカケを作ることです。もちろんその入口は「冊子の内容が面白い」というだけでなく「変わったねぎやかわいいなまずのキャラクターがいる」「マンガ版なんて変わったことしている市」など、どんなことでも良く、読者に“ちょっと気になる”状態になってもらえることが狙いです。

-マンガ制作会社の中でトレンド・プロを選ばれた決め手は何でしょうか?また、選ばれる際に参考にした事例などがございましたらお聞かせください。

吉川市では、価格だけの競争による入札ではなく、事業提案を総合的に評価するプロポーザル方式で選定を行いました。そうした中で、トレンド・プロさんは制作実績が広告マンガ業界で最も豊富であったこと、内容についても広告・PR、採用、社員教育、啓蒙などさまざまで多くのノウハウがあり、マンガという気軽で楽しいツールでありながら、吉川市の魅力をしっかりと伝えられるものができると感じたからです。

-マンガの制作過程はいかがでしたでしょうか?

マンガを制作することに関して、ノウハウがないため、どれも初めての経験でした。特にストーリーの制作や登場キャラクターの設定はゼロベースからでしたので難しく感じました。そうした中で、トレンド・プロさんから参考になるイラストのご提示やアドバイスいただいたりした他、こちらからの修正作業の依頼にも柔軟に対応していただきました。試行錯誤を繰り返しながらではございましたが、都度スケジュールの修正・管理も行っていただけていたため、無事発行を迎えることができました。

 

追加配布の要望も続々!

 

-マンガの反響はいかがでしたか?

配架した市内の公共施設では、思っていた以上に手に取っていただくことができ、あっという間に捌けてしまいました。追加で配架を行った他、市内小・中・高等学校の図書室にも配架しましたが、子どもたちの反応も良く、校長先生から郷土史を学ぶ授業で活用したいと追加配布のご要望をいただいたり、新任の(市外から赴任される方もいらっしゃる)先生へお渡しいただいたりと幅広い世代の方々に興味を持っていただいたと感じております。特に子どもたちが自ら進んで手に取っている姿なども見られ、マンガというコンテンツの可能性を感じました。

-今後のマンガ活用についてはどのようにお考えでしょうか?

マンガというコンテンツの活用は、今後も目的やターゲットに合わせ、検討していきたいです。

吉川市

吉川市は、都心から25㎞以内、埼玉県の南東部に位置し、市域は、東西約4.2km、南北約8.0km、面積は31.66㎢、人口は7万人を超えています。東には江戸川、西には中川という大きな川に挟まれ、水と田園風景が広がっています。一方で、鉄道・道路共に交通アクセスも良いことや、隣接する越谷市・三郷市に人気の大型商業施設が複数あることから、首都圏のベッドタウンとして発展、人口も年々増加しており、田園の伸びやかな風景と市街地が混在する表情豊かなまち並みが特徴です。

吉川市は「なまずの里」と呼ばれ、古くから川に挟まれた地形から「川魚料理」という食文化が根付きました。川や用水路では「なまず」などの川魚が見られ、家庭で食された他、江戸時代初期には河岸付近に川魚を売り物にした料亭が軒を連ね、物産と共に集まった人々の舌を楽しませました。「吉川に来て、なまず、うなぎ食わずなかれ」といわれるほどの名声があり歴史上の著名人も食しています。

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