新たな人事制度を全社員に浸透させるマンガツール

新たな人事制度のポイントを全社員に浸透させるため、マンガを活用した竹中工務店様。マンガにすることで、ただ制度を理解するだけではなく、社員がマンガのキャラクターに感情移入し「新制度のもとで自分がどう行動すべきか」を考えられるコンテンツとしました。

－マンガコンテンツを導入される前の課題はどのようなものだったのでしょうか？

竹中工務店様：当社は2022年4月から新たな人事制度をスタートします。その項目は多岐にわたるため、重要なポイントを効果的に伝えていかなければなりません。人事部門の限られたマンパワーの中で、文字だけの配布資料や対面での説明会に代わる、新たな手法を使って新制度の内容を効率的・効果的に社員に浸透させる必要がありました。

－その他コンテンツではなくマンガを選択したきっかけは何でしょうか？

竹中工務店様：マンガはキャラクターが社員の代弁者となり、疑問点などを指摘しながら物語が進みます。そのため、マンガを読むとキャラクターに感情移入し、その結果として「こうしていこう」と態度変容や行動の誘発につながりやすいと考えました。
 
日々忙しくしている社員の立場に立つと、マンガであれば隙間時間に読んだり、制度施行後も繰り返し見てもらう事ができるので、長期間に渡り活用できるコンテンツであるという点は大きなメリットでした。

－マンガ活用の目的・ゴールは何でしょうか？

竹中工務店様：新制度の概要や背景を理解してもらい、「これから自分がどう行動すべきか」を考えてもらいたいという狙いがありました。制度の変更部分等の表面的な理解だけでなく、社員の行動変容を促すことを目的として設定しました。

－マンガ制作でこだわったポイントは何でしょうか？

竹中工務店様：ポイントは３つあります。１つ目は、社員が疑問に感じやすい点について解説することで、不明点を解消し新制度を浸透させること。２つ目は、重要な内容を網羅しつつテーマごとに整理することで、わかりやすく繰り返し読みたくなる資料にすることです。
３つ目は、マンガを読むことで新制度を自分事として捉えてもらえるようにすることです。そのために、マンガには社員が日常的に使っている社内用語を入れるようにしました。

―マンガ制作会社の中でトレンド・プロを選んだ決め手は何でしょうか？

竹中工務店様：インターネットで制作会社を調べたところ、数ある制作会社の中でトレンド・プロのビジネスマンガ実績が圧倒的に多かったことです。実際に打合せを進める中で、マンガ制作の進め方が具体的で分かりやすく、対応体制が組織的だったことも印象的でした。
 
さらに、拝見したマンガはどれもクオリティも高く、信頼感を得られました。

－マンガの制作過程はいかがでしたでしょうか？

竹中工務店様：「いつまでに・誰が・何をする」というのを分かりやすく指示していただいたので、やりやすかったです。
 
完成したマンガを読んだときに、こちらが伝えたいポイントをしっかり理解し、かみ砕いてストーリーや図解に落としてくれたこと、とっつきにくい人事制度を分かりやすくまとめていただいたことに感服しました。

 

マンガなら現場に出ている社員も隙間時間に読める
&後々読み返せるというメリットがある

 

－マンガの反響はいかがでしたか？

竹中工務店様：隙間時間で読めるマンガという形は受け入れられやすかったようです。マンガの配布後に社員へアンケートを実施したのですが、予想以上にポジティブな結果が出ています。その一方で「情報量が多い」という意見もありましたが、これは仕方ないと思っています。疑問に思った点をのちのち見返してほしいので、情報をいたずらに削ることはしたくなかったからです。
 
また、「人事部門がマンガを使うことに驚いた」という意見もありました。保守的と思われがちな人事部門がこのような取り組みを行ったことで、本気で新制度の理解浸透を目指していることが社員に伝わったのではないかと思います。

－今後のマンガ活用についてはどのようにお考えでしょうか？

竹中工務店様：手ごたえを感じているので、今後もこのマンガシリーズを続けていきたいと考えています。例えば、面談のやり方など、具体的な人事施策について進め方や注意点を解説するのも有効かと思います。

株式会社竹中工務店

竹中工務店は、大阪市に本社を置く総合建設会社です。1610年（慶長15年）の創業以来、建築を専業とし、ランドマークとなる数多くの建築物を手掛け、社会発展の一翼を担ってきました。初代　竹中藤兵衛正高から受け継がれた精神は、「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」の経営理念のもと、様々な「作品」となって国内外へ、また建築の枠を超えて、豊かで安心な「まちづくり」にむけて広げていきます。
詳細は、ウェブサイト（https://www.takenaka.co.jp/）をご覧ください。