創業者の想いやビジョンを後世に残す！社員全員が共通認識を持てるマンガツール

今回は個別指導塾TOMASなどを運営するリソー教育グループ様にお話をお伺いしました。今ではメジャーになった完全個別指導塾を実現するまでの37年の挫折と成功の創業物語をマンガにし、従業員への理念浸透ツールとして活用いただいております。

－マンガを導入される前の課題はどのようなものだったのでしょうか？ 

会社の成長・拡大とともに社員数も増え、創業の歴史や経営戦略を全社員に啓蒙・浸透させていく必要性が高まっていました。創業者の想いやビジョンをまとまった形で後世に残すにはどうしたらよいかと模索していました。コロナ禍で社員研修の場が制限されていることもあり、何かよい方法はないかと考えていました。

－動画などのその他コンテンツではなくマンガを選択したきっかけは何でしょうか？

創業当時の数々の苦労や困難、挫折はマンガの方が伝わりやすいと考えました。マンガの方が読みやすくとっつきやすい。しかも読者の心に残りやすいと思います。

動画や文章と違って、マンガは一つひとつの絵柄やセリフをしっかりと練り、無駄をそぎ落としたコアな部分だけで構成されています。マンガだからこそ、創業の歴史や経営戦略のコアな部分を過不足なく表現することができると考えました。文章や動画にないマンガらではの魅力と思います。

－マンガ活用で実現したかったことや、ターゲット層、こだわったポイントは何でしょうか？また、読者に求める態度変容などがございましたらお聞かせください。

当社をよく知らない人たちにも気軽に手にとってもらい、当社の独自性を知るきっかけにすることを目的としました。押しつけではなく、ストーリーとして楽しみながら読んでもらい、今まで知らなかった創業当時の苦労や戦略を理解してほしいと考えました。

また、社歴の長い社員でも意外に知らないことも多いので、マンガを通して社員全体が共通認識をもつことができればと考えていました。

－マンガ制作会社の中でトレンド・プロを選ばれた決め手は何でしょうか？また、選ばれる際に参考にした事例などがございましたらお聞かせください。

マンガ制作会社をいくつかネット検索で調べました。大手企業の作品を数多く手がけていること、企業のマンガ制作においてはパイオニア的な存在であることが決め手になりました。

―マンガの制作過程はいかがでしたでしょうか？（○○の過程が難しかった、修正に対応してくれたなど）

会社トップがセリフの一つひとつにこだわっていましたので、修正が何度か発生しましたが、粘り強く対応していただき、とても感謝しています。最初は文章でつくられた構成とセリフ、次にネーム…というようにその都度確認させていただけたので安心でした。
また、非常に画力のある作家さんでした。構図が優れており、鳥肌が立つような描写が多かったのも印象的です。

－マンガの反響はいかがでしたか？※数値データ（配布数・アンケート結果など）もあればご教示いただけると幸いです。

具体的な反響としては、「マンガ読んだよ」「よくできているね」など役員・社員から声掛けをいただきました。作って終わりではなく、全従業員に必ず行き渡るように、全事業部に配布するよう通達がありました。創業の歴史を1冊にまとめることができ、末長くインナーブランディングに役立つものになったと思います。

－今後のマンガ活用についてはどのようにお考えでしょうか？

全社員に配布するほか、新人社員研修や会社説明会などで配布することを予定しております。

株式会社リソー教育

当社は、｢生徒の個性・個人差は千差万別。その個人差に的確に対応できる教育こそが本物の教育であり、理想の教育である。」という理念のもとに、トーマス（=TOMAS）を直営方式で運営しております。
トーマスでは、個々の生徒の学習速度に応じて作成したオリジナルカリキュラムをベースに、教科別講師一人が生徒一人を教える1対1の個別指導方式により、小学生、中学生、高校生を対象とした学習・進学指導を行っております。