アクセスランキングで常に5位以内!かたい内容でもとっつきやすいマンガコンテンツ

株式会社インターネットイニシアティブ
ビジネスリスクコンサルティング本部
副本部長(プリンシパルコンサルタント)
宮岡泰治様

今回お話を伺うのは、世界のプライバシー保護規制対応を支援するサイトBizRisを運営する、株式会社インターネットイニシアティブ ビジネスリスクコンサルティング本部 副本部長(プリンシパルコンサルタント)の宮岡泰治様(以下IIJ様)。

かたくなりがちなプライバシー保護というトピックを、どんな立場でも分かりやすく「自分事」と捉えてもらえるように、マンガコンテンツを制作しました。マンガは、アクセスランキングのなかで常に5位以内に入るなど、好評をいただいています。

ーマンガを導入される前の課題(またはマンガを導入するきっかけ)はどのようなものだったのでしょうか? 

私たちが扱っているのは、プライバシー保護規制対応というかたいトピックです。そのため、“四角い話”を丸くし、馴染みのある内容にしたいという想いがありました。ただ、本質的な論点は明確にする必要があるため、くだけすぎない範囲で分かりやすく説明するためにはどうしたら良いのか?というところに苦心していました。

また、クライアントには①法務・コンプライアンス部門、②情報システム・IT部門、③デジタルマーケティングや広報の部門と様々な立場の方がいらっしゃいます。①と②の「守り」のポジションの方々に強く刺さり、かつ③の「攻め」の方々にも共感いただける、汎用性の高い内容でありながら、重要ポイントをまとめた分かりやすい資料があれば、と考えていました。

-動画などのその他コンテンツではなくマンガを選択したきっかけは何でしょうか?

お客様の日常をリアルに表現したかったため、右脳を刺激するようなビジュアル要素を持つマンガを選択しました。その分かりやすさゆえに、マス向けのアプローチとしてマンガは非常に有用な手段だと思います。

また、マンガを見終わって更に興味・関心を持った方向けに、動画やLPといったコンテンツもこれまで制作してきました。動画に関しては理論編と実務編を用意し、ユーザーのもっと知りたいという欲求に応えるべく、各コンテンツを体系的に整理し、連動性のある内容となるように工夫しました。各コンテンツの特長・強みに応じて、ペルソナやカスタマージャーニーの作成を含めたマーケティングファネル戦略を実施して、総論はマンガ、各論は動画やLPで伝えるという形ですね。
 

-マンガ活用で実現したかったことや、ターゲット層、こだわったポイントは何でしょうか? 

ターゲット層としては、日本国内外のプライバシー保護に関心のある全ての会社と個人になります。このためマンガのシナリオは万人受けするように全方位型にしてあり、敷居の低いドア・オープナー、つまり「きっかけ作り」となるように配慮しました。また、リード獲得に向けて、他のコンテンツとのシナジー効果が最大限発揮できるように設計しています。

ただ、マンガだとこちらが意図しない印象を持ったり、拒否反応を持つ方がいる可能性も考慮すると、内容がポップになりすぎてしまうと逆効果になりかねません。かたい表現に慣れている方のためにも、くだけたセリフになっているとはいえ、正確・適切な情報提供を意識しました。「誰のためのプライバシー保護か、何のためのコンプライアンス対応か」を本質的に考えると、根底にあるのは「会社や組織」ではなく、「ヒトや個人」であるという想いが我々にはあります。その点についてはブレずに制作し、「専門家集団としての品格」や「誠実性」、「ハレーションを起こさない内容」に留意して、一連の企画立案・実施をしてきました。

 

本質からブレることなく、コミカルにアレンジするマンガのメッセージ力
 

 -マンガ制作会社のなかでトレンド・プロを選ばれた決め手は何でしょうか?また、選ばれる際に参考にした事例などがございましたらお聞かせください。

一言で言えば「熱量」があるか、になります。今回作成した一連のマンガは、メッセージ性が大きく社会的責任も問われる壮大なテーマであり、マンガのなかの各キャラクターが発するセリフ、絵のタッチ、シナリオ構成といった読み手が受ける第一印象に魂が宿っているか、が選定基準になりました。今回はかたいイメージのマニュアル的なマンガではなく、本質を射抜いたイメージを与える画風を重視してトレンド・プロに決めました。

-マンガの制作過程はいかがでしたでしょうか? 

伝えたいことのシナリオ骨子をコミカルにアレンジしてくれる力に感心しました。事実をベースとし、過度に誇張しないという点を常に留意して、シナリオを構成しましたが、原理原則から外れることなくアレンジしてもらえました。

大変だったのは、情報のやりとりですね。どうしても一般的には難しい内容が多いので、Web会議を何度も実施してマンガ家さんと白熱教室のような議論をしました。当然マンガ家さんは最初分からないことばかりでしたが、私的にはマス向けの分かりやすいマンガを作成する上での勘所が、お陰様で再認識できたと感謝しています。今ではすっかりこちらの意図を汲み取っていただき、スムーズでスピーディーな制作進行ができています。

-マンガの反響はいかがでしたか?

「BizRis」のアクセスランキングで、マンガは常にベスト5に入っています。また、お客様からも「読んでいて面白いし学べる」というポジティブなフィードバックも多数いただいています。

-今後のマンガ活用についてはどのようにお考えでしょうか?
更なる目標や、興味のあるPR手法・媒体・コンテンツ等もお伺いできればと思います。

今回のマンガは、マンガ動画の制作に活用できそうですね。ただ、知りたい部分を静止画として、じっくり読み込むことができることもマンガならではの強みです。動画にすることで重要ポイントを聞き流してしまい、誤解を招く可能性もあるので、解説というよりは潜在顧客の呼び込みという形が良いのかもしれません。今後は、プライバシー保護規制対応という内容で、マンガ動画も検討していきたいです。

株式会社インターネットイニシアティブ

IIJは日本のインターネットのパイオニアとして創業時から“インターネットの安心・安全を守ってきました。“プライバシー保護”はIIJの使命であり、必然なのです。

  • 創業時から当たり前品質としてプライバシー保護を実施
  • 2016年より自社のGDPR対応をはじめ、コンサルティングを開始。これまでに600社を超える日本企業に対してGDPR対応、CCPA対応、中国法対応、個人情報保護法対応等プライバシー保護規制対応支援を実施
  • 自社で悩みぬいて結論を出した実務経験、相場観を持ち、社内に弁護士とITセキュリティの専門家を持つため一気通貫で対応をご支援できることが強み

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