【効果バツグン!広告マンガ講座】有名漫画家への発注ノウハウ
有名な漫画家の先生はお金だけじゃ動かないんです
メールや電話の問い合わせで、「有名漫画家でやりたいんだけど、いくらくらいかかりますか?」というのがあります。この質問、かなり困ります。
このケース、全体の 10%(弊社実績)。
この質問、中小広告代理店さんからが多いです。勿論、ビジネスですしクライアントに提案するのに費用概算出していないと プレゼンできない、という理屈は正しいです。
しかし、
結論から申し上げます。今3名の超有名漫画家の名前を挙げましたが、
この方々って 正直言って、 お金に困ってないです!(キッパリ)
= お金出せば、どんなクライアントの仕事でもやる → ×
ホントかー、じゃあ1億円払ってもやらないのか? と言われると、それは・・・公序良俗に則った内容であればやるかもしれません。しかし広告である以上、クライアントが望むのは費用対効果。有名漫画家を起用したいというのは、その効果が望めるから。
但し、予算には限度がありますよね。
有名漫画家起用による期待効果 > 投資費用
この公式が成り立つ時のみ、有名漫画家を起用する意味があります。もし、この式が成り立たないのであれば、弊社では有名キャラテイストのタッチをお勧めしています。
→詳しくは「有名キャラテイスト活用術」を参照
有名漫画家起用を否定しているのではありません。弊社では、さいとうたかを先生、本宮ひろ志先生、弘兼憲史先生ともお付き合いがありますし、お仕事もお願いしています。但し私共から有名漫画家の方にお仕事をお願いする場合、お金の話から入ることはありません。ではどういう順序で話を始めるかというと…
1. 時間的な余裕
有名漫画家が求めているもの、それは時間だと思います。だから、「時間無いんですけど、なんとか」という理屈は通用しません。特に連載を持っている有名漫 画家は、常に締め切りに追われています。逆に、「すぐではないんですけど、こういう話が・・・」と言ってまずは聞く耳を持っていただきます。
2. 著作権・使用権のクリア
有名漫画家は、キャラクターグッズ、アニメ、ゲーム、CM、各種スポンサー等の著作権契約が成されています。そこには契約書があり契約期間がある。そこに抵触するものはまず無理
3. 動機付け
1.2.をクリアしたとして次に必要なのは、その有名漫画家が、そのクライアントの仕事を請ける必然がどこにあるのか?という動機付け。漫画家も勿論人 間。楽しいこと、自分にとって価値のあること、そして社会的に意義のあることには共感してくれます。本当はこの辺のアイディア(お話)から頂けると大変嬉 しいし、私たちのモチベーションも上がります。
4. ギャラ
そして最後にお金の話です。しっかりマネージメントされている有名漫画家プロダクション以外では明確に必要な金額を提示してくれません。その確率、50%(弊社実績)。
その場合、どうするか? まあご相談となるわけですが、クライアント(或いは弊社へ依頼の代理店)の掛けれる予算を提示します。ここでYES or NOには条件があります。
5. 著作権契約書
有名漫画家にお仕事を依頼する場合、著作権契約書を作ります。著作権使用料に関して主な条件は、「使用媒体」、「使用範囲」、「配布数」、「使用期間」などです。著作権自体は作画した著者のものですから、ある条件でその使用料を支払うというイメージです。その契約を締結します。
1. から3.までクリアし、4.と5.によって有名漫画家との交渉成立です。有名漫画家さんの立場、思いなどを配慮した上で私たちはこういう手順で交渉を進めています。だから「この漫画家いくら?」の前に1から5までのことを理解の上、ご相談をいただければ3者ともハッピィだと思います。