【パンフレット】海外でも通用するクオリティのマンガパンフレット制作
【漫画化の目的】
洞爺湖サミットにおいて日本の循環型社会への取り組みをアピールするため
【漫画のターゲット(読者)】
国内外の政府関係者・
プレス関係者
【漫画の活用方法】
洞爺湖サミット等の環境関連イベントで配布
【環境省』
8カ国語マンガパンフレット制作を1ヶ月でスピード作成
2008年7月に開催された第34回主要国首脳会議(北海道・洞爺湖サミット)で各国首脳をはじめとする関係者に配布したパンフレット『北斎風環境型社会之解説』の制作をお願いしました。テーマであった「循環型社会」を身近なものに感じてほしいという思いと、葛飾北斎の『北斎漫画』から、マンガという着想を得ました。 スケジュールは、1ヶ月の間に8カ国語にわたるパンフレットを作成するという厳しいものでした。
しかし、トレンド・プロさんには、「これぞプロ魂!」という気迫で仕事をしていただき、無事に洞爺湖サミットの場に配ることが出来ました。今、思い出して改めて感謝を深めています。漫画家さんの絵も、北斎漫画の絵を良く捉えられていて素晴らしかったです。本物の北斎漫画のカットも数点入っていますが、それらと比較しても違和感はなく、同じトーンで書いていただきました。また、コマ割を大きくしていただき、テンポを良くすることも心がけました。
洞爺湖サミットや会議で「beautiful!」と大人気のマンガに
実際にサミットで配布した様子を直接見ることは出来なかったのですが、現場にいた方から、パンフレットが非常に高い関心を集めていたと伺いました。会場近くのホテルやメディアセンターにも置いたのですが、なんと、そちらもすべてなくなってしまったのです。そういった資料はあまるのが普通ですので、これは異例の人気ぶりです。
また、2008年8月にスウェーデンのストックホルムで「世界水週間」という2,000人規模の会議がありました。そこの休憩スペースにあるテーブルの上にもこのパンフレットを10部ほど置いたのですが、少しその場を離れて戻ってくると、もうすべてなくなっていました。これはいいぞ! ということで、新たに20部ほど置こうとしたら、置いている側から「beautiful!」と言って持っていってしまうのです。非常に人気を博していました。
これだけ成功した要因は、「意外性」と「美しさ」だと思います。マンガであるという意外性に加え、その意外なものが非常に美しいということで、興味を引きました。国際的に勝負するならば日本の芸術だと思っていましたが、それが功を奏しました。中身が文章ばかりでは飽きてしまいますしね。おかげさまで大成功を収めることが出来たと思います。
担当スタッフの企画意図
「日本らしさ」を表現するため、葛飾北斎のタッチをマンガ形式で再現しました。
担当:市川明徳(トレンドプロ)