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心を動かす広告手法:マンガ広告と情緒的価値の関係性

現代のマーケティングにおいて、商品やサービスを選んでもらう決め手は「性能」や「価格」といった機能的価値だけではありません。むしろ、「共感できる」「心が動く」といった情緒的価値が重要視されるようになっています。


情緒的価値をどう伝えるかは、多くの企業にとって大きな課題です。その中で注目を集めているのが「マンガ広告」です。マンガ広告は、ストーリーやキャラクターを通して読者の心に寄り添い、情緒的価値を的確に届けられる手法として評価されています。


本記事では、そもそも情緒的価値とは何かを整理したうえで、なぜマンガ広告がその訴求に適しているのかを解説します。


情緒的価値とは何か?

まず、情緒的価値について整理しましょう。


機能的価値との違い


マーケティングにおける価値は大きく分けて「機能的価値」と「情緒的価値」の2つがあります。

  • 機能的価値 … 性能、品質、価格など、客観的・論理的に評価できる価値。
  • 情緒的価値 … 安心感、楽しさ、誇らしさ、共感といった心理的・感情的な価値。

たとえば、飲料で考えると「喉の渇きを癒す」「カロリーが低い」といった側面は機能的価値です。一方で「友人と飲むと楽しい」「パッケージがかわいくて気分が上がる」という側面は情緒的価値です。


なぜ重要か


現代は機能的価値での差別化が難しくなっています。どの商品も一定以上の性能を備えており、「より速い」「より安い」だけでは選ばれにくい状況です。そこで「自分に合っている」「気持ちが動かされた」と感じさせる情緒的価値が、購買やファン化の大きな要因となっています。


マンガ広告が情緒的価値訴求に適している理由

1)ストーリーで「自分ごと化」できる

マンガ広告の強みの一つは、ストーリーの力です。登場人物が課題を抱え、サービスや商品を使って解決していく様子を描くことで、読者は自分の状況に重ね合わせやすくなります。

例えば「業務の効率化で残業が減り、家族と過ごす時間が増えた」というストーリーを読めば、単なる「効率化ツール」ではなく、「自分の生活を豊かにしてくれる存在」として理解できます。これこそが自分ごと化の力であり、情緒的価値を伝える大きなメリットです。


2)感情移入を促す

マンガにはキャラクターの表情やセリフがあります。笑顔、戸惑い、安堵といった感情が描かれることで、読者は自然に感情移入します。

テキストだけの広告では「安心できる」と書かれていても、受け手が心から納得するとは限りません。しかし、マンガ広告でキャラクターが安心している表情を見れば、その感情を追体験できるのです。この「感情移入」は、情緒的価値を伝える上で欠かせません。


3)複雑な価値を自然に伝えられる

「信頼感」「安心感」「誇らしさ」といった情緒的価値は、言葉だけで説明すると抽象的で伝わりにくいことがあります。

しかしマンガ広告では、場面設定やキャラクターの体験を通じて自然に描けます。例えば「導入後の安心感」を伝えたい場合、登場人物が悩みから解放されて笑顔で過ごすシーンを描けば、読者はその価値を直感的に理解できます。

こうして「説明される」のではなく「物語を読む」体験を通じて、複雑な価値が自然に伝わるのです。


4)記憶に残りやすく共有されやすい

ストーリーや感情体験を伴う情報は、人の記憶に残りやすいと言われています。マンガ広告はその特徴を最大限に活かし、印象を強く残します。

また、SNSとの相性も良好です。共感や感動を生むマンガ広告は「読んでほしい」と思ってもらえることで自然にシェアされやすく、企業の情緒的価値をより多くの人に届けることができます。


マンガ広告×情緒的価値で成果を出した事例をご紹介

ここでは、マンガ広告を活用して情緒的価値を訴求した事例をご紹介します。


マンガ広告事例①シャープ株式会社様



「広告色をできるだけ抑えた広告マンガ」として、インスタグラムで人気の漫画家とコラボ。同社の展開する美容家電シリーズ「beauté A(ボーテアー)」の認知拡大のために、インスタグラムのアカウントで全4回のオリジナルマンガを連載しました。
マンガは、製品ターゲットに合わせた20代後半の女性が主人公のオリジナル恋愛マンガです。マンガ内に製品は登場させていませんが、主力商品であるドライヤーを彷彿とさせるシーンを盛り込みました。

掲載後、インプレッション・エンゲージメント・フォロワー数がどれも想定の倍以上の数値となり、投稿にはマンガそのものに関するものだけでなく「商品が気になる」「買おうと思っていた」などのコメントがつきました。

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▶︎POINT:広告っぽくない!オシャレな世界観のマンガから、自然と商品をイメージできるような作品

詳細&お客様の声はこちら


マンガ広告事例②大阪府住宅供給公社様



大阪府住宅供給公社様の団地賃貸ブランド、「SMALIO(スマリオ)」を紹介する16ページのマンガを制作しました。
綺麗で設備の充実したお部屋や、DIYが可能なお部屋等があることをマンガのストーリーを通して伝え、従来の団地のイメージを払拭しています。

▶︎POINT:登場人物の自分を重ね、実際に住んだ際の楽しみ方を妄想させてくれるような作品


ンガ広告事例③株式会社ドリームブロッサム様



知育玩具ラインアップ「長友先生のワールドセレクション」の魅力を紹介するマンガLPを制作しました。
マンガのビジュアルで商品の認知拡大・興味喚起を促し、ストーリーを通じて商品の良さや親子に向けた想い・理念に共感してもらうことで、
売上だけでなく商品を好きになってくれる人を増やすことを目的としました。

マンガには実際に長友先生も登場し、楽しく商品の魅力を紹介しています。

▶︎POINT:商品開発や企業理念をストーリーに載せて伝える!ポップなタッチで楽しく読める作品

詳細&お客様の声はこちら


マンガ広告で情緒的価値を伝える際のポイント

◾️抽象的な価値を「シーン化」「キャラクター化」する

「信頼感」「誇り」といった言葉だけでは曖昧です。具体的なシーンやキャラクターを通じて表現することで、読者に伝わりやすくなります。

◾️読者の課題や感情に寄り添う

広告主が伝えたいことを一方的に伝える、いわば一方通行ではなく、読者が「自分の課題に近い」と思える切り口にすることが重要です。

◾️押しつけではなく「共感」を中心に設計する

「この商品が素晴らしい」と直接言うのではなく、キャラクターの体験を通じて読者に自然と共感してもらう構成が有効です。

◾️プロのマンガ広告制作会社に依頼することで、狙った情緒を的確に表現する作品に

情緒的価値を効果的に表現するには、構成やキャラクターデザインなど高い専門性が必要です。専門的にその技術を磨いているマンガ広告制作会社に依頼することで、狙った情緒を的確に表現する作品に仕上げられます。



情緒的価値は、単なる「機能的な良さ」を超えて、ブランドや商品を選ぶ決め手となります。安心感、共感、誇らしさといった情緒を伝えられるかどうかが、ファンをつくるうえで大きなポイントです。


マンガ広告は、

  • ストーリーで自分ごと化を促す
  • キャラクターで感情移入を生む
  • 抽象的な価値を直感的に伝える
  • 記憶に残り、拡散されやすい

といった特長を持ち、情緒的価値の訴求に最適な手法です。


これからの企業PRは、機能的価値に加えて情緒的価値をどのように届けるかがカギとなります。その手段として、マンガ広告は強力な選択肢となるでしょう。


トレンド・プロでは、マンガ広告の制作はもちろん、その後の展開方法までを見据えたご提案が可能です。
お悩みに合わせたご相談を随時承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ!



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