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有名マンガコラボを成功させる「IP利用」の実践ステップと著作権の基礎知識

近年、『ワンピース』や『鬼滅の刃』といった日本のアニメ・マンガは、世界中で圧倒的な人気を誇っています。この強力な発信力をビジネスに活用しようと、自社のサービスや商品と有名作品を掛け合わせる有名マンガコラボ(IP利用)が、PR手法として大きな注目を集めています。

しかし、いざ実施しようとすると「著作権のルールが複雑」「予算感がわからない」「版元との交渉はどうすればいいのか」といったハードルに直面する企業も少なくありません。本記事では、トレンド・プロが開催したウェビナーの内容を基に、IP利用(知的財産利用)を成功させるための重要ポイントを分かりやすく解説します。

本記事は過去に弊社で実施したウェビナーの内容を編集したものです。


そもそも「IP利用(IP活用)」とは何か?

IPとは「Intellectual Property(知的財産)」の略称です。ビジネスにおけるIP活用とは、「既存のキャラクターや作品が持つ知名度・世界観・ファン層を、自社のPRやマーケティングに活用すること」と定義できます。

なぜ企業に「IPの力」が必要なのか

企業が自力で強いブランド力や広報力を築くには膨大な時間とコストがかかります。そこで、すでに強力なファンマーケットを持つ有名マンガコラボを行うことで、以下のような効果を狙うことができます。

  • 知名度の補完: 有名キャラクターの力を借りて、一瞬でターゲットの目を惹きつける。
  • 信頼の獲得: 好きな作品とコラボしていることで、企業への親近感や信頼感を醸成する。
  • ファンへのアプローチ: 作品が抱える熱量の高いファン層に対し、ダイレクトに情報を届ける。

知っておきたい「書き下ろし」と「在版利用」の違い

IP活用には、大きく分けて2つの手法があります。これらは予算やスケジュールが劇的に異なるため、事前の理解が不可欠です。

項目

書き下ろし

在版利用(ざいはんりよう)

定義

作者がその案件のために新規でイラストを制作する

既存の単行本や原稿のデータを二次利用する

自由度

高い(自社商品を持たせる等が可能)

限定的(セリフの差し替え程度)

予算

非常に高額(数千万円〜)

比較的抑えられる(数百万円〜)

期間

長期(数ヶ月〜半年以上)

短期〜中期

トレンド・プロでは、特にスピード感とコストパフォーマンスを重視する企業様には、既存のコマを活用する「在版利用」を推奨しています。


複雑な「著作権の構造」を理解する

マンガやアニメのIP利用をスムーズに進めるには、権利関係の構造を把握しておく必要があります。

マンガの場合の三層構造

  1. 著作者(漫画家): 作品を生み出した本人。
  2. 著作権管理団体(出版社等): 版権を管理し、窓口となる団体(講談社、集英社など)。
  3. IP活用者(企業): ライセンス料を支払い、コンテンツを利用する側。

ここで重要になるのが著作者人格権です。これは「勝手に内容を変えられない権利(同一性保持権)」など、作者が持つ譲渡不能な権利です。作品の世界観を壊すような改変は、たとえお金を払っていても許されません。


有名マンガコラボを成功させる「親和性」の法則

ただ有名な作品を選べばいいわけではありません。成功の鍵は商材と作品の親和性にあります。

【成功事例】島耕作 × 中小企業振興公社

現代日本で多くの企業が抱える「事業承継」の啓発施策に、人気マンガ『島耕作』を起用した事例です。

  • ターゲットの合致: 事業承継に悩む50代以上の経営者層に、エリートサラリーマンの代名詞である島耕作が深く刺さった。
  • テーマの親和性: 社会的なビジネス課題と、作品の持つ「ビジネスの第一線」というイメージが完璧にマッチした。

このように、ターゲット層がその作品のファンであるか、そして作品の世界観が商材のメッセージを補強できるかを慎重に検討する必要があります。


気になる予算感とトレンド・プロの役割

有名マンガコラボの費用は、作品の知名度や使用期間、媒体数によって大きく変動します。

費用の目安(1クォーター/3ヶ月単位)

  • 数百万〜1,000万円前後: 一般的な人気作品や、少し前の名作。
  • 1,500万円以上: 現在放送中のアニメや、社会現象化している超人気IP。

「予算が限られている」という場合でも、使用媒体をWebのみに限定したり、特定のイラスト1点のみの使用に絞るなどの交渉により、費用を圧縮できる可能性があります。

トレンド・プロに依頼するメリット

出版社(版元)ではないからこそ、フラットな視点で貴社の課題に最適な作品を横断的にご提案できます。

  • 最適な作品選定: 主要出版社との取引実績から、予算とターゲットに合う作品をマッチング。
  • 複雑な交渉の代行: 著作者人格権に配慮したクリエイティブ制作と、版元とのタフな交渉を代行。
  • 資産の二次利用提案: 制作したコンテンツを動画やLPへ展開し、投資対効果を最大化するためのご提案もいたします。

2026年のPR戦略に「マンガの力」を

情報が氾濫する2026年のマーケティングにおいて、IP利用は消費者の「心のドア」を開けるための最強の鍵です。有名マンガコラボは、単なるアイキャッチにとどまらず、企業のメッセージを深く、正しく届けるための戦略的な投資となります。

「自社に合う作品がわからない」「まずは予算内で何ができるか知りたい」という方は、ぜひトレンド・プロへご相談ください!貴社の課題を解決する、最適なマンガの活用法をご提案いたします。

トレンド・プロ_マンガ制作部
トレンド・プロ_マンガ制作部
13,000件以上のマンガ制作を担ってきたトレンド・プロのマンガ制作部です。ビジネスコミック、プロモーション用のマンガ制作、マンガ広告、社員教育用のマンガ制作など多様なニーズにこたえるマンガ制作の編集を担っています。