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【啓蒙マンガ】造血幹細胞移植事業の仕組みを、マンガで紹介

【漫画化の目的】

「造血幹細胞移植事業」について知ってもらい、 興味喚起を促す目的で制作しました。

【漫画のターゲット(読者)】

小学校高学年・中高生

【漫画の活用方法】

啓蒙イベントや献血会場・小中学校などで配布、放映

日本赤十字社

国内外の災害救護活動をはじめ、病院運営・血液事業・ボランティアの育成などを行っている。



活動を理解してもらうためにマンガを活用


日赤(日本赤十字社)が「造血幹細胞事業」に携る中で、日赤としての普及啓発の役割とはいったい何だろう?という課題がありました。そこで、「事業をより広く知ってもらう」ための活動を推進しようと決めました。また、骨髄ドナーを増やしたり、さい帯血を提供していただく為には、やはり若年層への普及が大切だと感じられたので、何か効果的なツールはないかと検討しマンガを活用することにしました。それに、日赤が作る冊子は「カタい」というイメージがあるのでそれを壊したい、という想いが私たちにあったんです。ただ、移植医療のことを扱う冊子としてどこまでくだけた表現が受け入れられるかというのが悩みでした。マンガ家さんを選ぶプロセスも対象が小学生ということもあって、自分の感覚とのズレが生まれることに不安はありました。 ストーリーが決まって打ち合わせをしていく中では、トレンド・プロさんからいろいろなアイデアが出てきて「そういう発想か」と驚かされました。ネームライターがその場でスラスラと画に起こしていくのも、凄いなと感じましたね。 実際に制作物(「ドナー」ってなに?)が出来上がって、その冊子を外部の有識者に意見をいただく委員会で配布したところ、その方々から「非常にいい」「今までの日赤にないもので、読みやすくてグッとくる」と絶賛してもらえて、これでお墨付きをいただけたと心の中でガッツポーズをしました。そこで「またマンガをつくろう」となって、2作目が誕生しました。また、冊子を小学校の教材として使用したところ、こちらでも良い反応をいただけました。


2作目では、よりキャラを立たせてマンガの訴求力アップ!


2作目の「ぞうけつおかん」は大人にも好評で、行政の担当者の方もファンになってしまいました(笑)。 看護専門学校の学生にもアンケートをとったのですがその学生たちにもこの2冊は人気で19・20歳の方々にも受け入れてもらえるものだったんだな、と実感しました。マンガ部分だけでなく、マンガ本編のキャラクターを使った解説部分がしっかりしていることでじっくりと読んでもらえました。 漫画を基にしたアニメも、とても好評です。子ども霞が関見学デーというイベントで流したのですが食い入るように見る子供がいて、その様子を見るだけでも作ってよかったなという気になりました。さらにその時のアンケートで「ツトム君のようにドナーがなかなか見つからない人がいるかもしれないので、おとなになったらドナーになりたいです」という様に具体的に書いてくれて、改めて「やっぱりマンガにしてよかったな」と思えましたね。また、ちゃんと狙った年代の子に効果があることもその時のアンケートではっきりわかりました。 おかげさまで、現場からの冊子追加の要望も多くて、全国の関係施設やドクターやナースの来る学会などでの反応も良いんですよ。大人用には大人向けのパンフレットがあるのですが、子供向けに欲しいという声が多いです。自分たちが思っていた以上に使用範囲が広くて、浸透していくのが感じられます。




企画意図

子どもたちも親しみやすいキャラクターやセリフ回しを意識して物語を考えました。「ぞうけつおかん」は、造血幹細胞をより身近に感じてもらうためネーミングもこだわりました。
担当:河村美誕


トレンド・プロ_マンガ制作部
トレンド・プロ_マンガ制作部
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